一番古戦場の碑からの景色

夏泊半島を一周した真澄は、善知鳥碕の桟(うとうまいのかけはし)を渡っている。

外が浜づたひより
「道は、山路があってそこを馬がかよい、また浜辺の道もあって人が磯をつたって歩いている。うとうまえのかけ橋をわたった。この国の人はみな、とうまえのかけはしとよんでいる。岸から高い岩のうえに、六尺ほどの板をわたしてあり、いかにもあぶなそうである。ふりあおぐと、木々のなかにあきつが窟(いわや)といって、むかし蝦夷人がこもって、行きかう船をおそって財宝をうばったという岩窟がある。」