夏泊半島の真澄
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第六話 野辺地の関所を超える
伊能忠敬が測量で全国を歩いた総距離は4万3682Kmと軽く地球一周を超えている。 それよりも歩いた日本人は昭和の民俗学者「宮本常一」(1907~1981)がいる…
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第五話 真澄、夏泊半島へ旅立つ
“極楽の浜のまさごち踏む人の終に仏がうたがひもな” 高熱によるうつつの中で、仏ヶ浦の風景と浄土がごちゃ混ぜになる。 どこからか陽気な南部の唄が聞こえる。 ~田名…
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第四話 下北半島のいにしえ
“ねんねんよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねんよ” 赤子の頃の夢なのか岡崎の子守歌がグルグルと頭を巡る。 諸国の神社や寺々や名勝古蹟を訪ね歩き、その見聞した…
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第三話 円空仏の誘い
“名残さへ浪路へだてて出る舟を思ひの絆ひきもとどめず” 世話になった松前の人たちに手を振る。 冬の海は危険と止められたが、このまま滞在すれば身の危険と感じた。 …
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第二話 目出度さも人任せなり旅の春
“我道の神とも拝め翁の日” 時代はずれるが南信州を中心に放浪し、俳句を詠み続けた井上井月(いのうえせいげつ)がいる。表題の句は井月が崇拝しており、芭蕉翁を偲んで…
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第一話 密偵菅江真澄
菅江真澄は隠密だったかふるさとを突然、出奔し旅立った真澄の目的は、蝦夷(北海道)探索だったとする説があり、マジメな研究者の方々からお叱りを受けるか笑ってスルーさ…
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序章 還らざりし人、見果てぬ夢
「真澄遊覧記といふ名称は、久しく我々も踏襲してはいたけれども、この紀行の大部分は遊覧記を以て呼ばるべきもので無かった。その特長は何に存在するかといへば、第一には…